発売前のため、カメラ本体から直接出力する画像は掲載不可となっています。なので、この動画はハンディカムで撮影したものを一度液晶モニターを使って再生。その再生している映像をサイバーショットで動画撮影しています。
なので画質がちょっとおかしくなっているところがあるかもしれませんが、それはそういう手間をかけてしまっている事情があることを踏まえていただけると助かります。
まず、望遠側の手ぶれ補正効果ですが、いかがでしょう? 広角側の10倍効果向上!に比べると2倍はちょっと地味な表現だなぁ、とは思っていたんですが、確かに使ってみてもちょっと良いかな?程度の感じ。そんなに劇的に手ぶれ補正効果があがっているわけではなさそうです。
それでものりしろ部分をかなり多くとっているみたいなので、その分、引いた画にするとブレは押さえられた映像になりますかね?
あと、広角側の手ぶれ補正で、アクティブにしたときにやや画角が狭くなるという話。最初のシーンで地面を撮っているところがありますが、あそこは撮影しながら手ぶれ補正の効果を切り替えているんです。手ぶれ補正切から、スタンダード、アクティブに切り替えていっていますが、スタンダードからアクティブになったところで若干画角が狭くなっているところに気づかれたでしょうか?
言われなければわからないレベルだと思いますが、本当にちょっと画角が狭まっているだけ。ちゃんと測っているわけではありませんが、これだったら画角的には31〜32mm相当って感じでそんなに大幅に画角が狭くなるわけではありませんでした。
それと画質の件なんですが、今年のモデルからFXモードというブルーレイディスク規格の最高ビットレートまで録画ビットレートを引き上げてくれることになりました。
今まではDVDの転送最高ビットレート16Mbpsに合わせていたんですが、ついにブルーレイディスクの時代、という風にしてくれたみたいです。
PS3が発売される前に「AVC/H.264」によるMPEG-4の圧縮画像についてもいろいろ話を聞いていたんですが、MPEG-2と同等の画質で2倍の高画質になる、と言われていました。
現在のBSデジタル放送がMPEG-2の24Mbps(全番組ではなく最高画質のものに限る)になっています。ハンディカムではAVC/H.264での圧縮を行っているAVCHDフォーマットになっていて、それで24Mbpsですから、記録ビットレートだけ考えるとBSデジタル放送の2倍の画質をこれで実現したことになるわけです。
もちろん、BSデジタル放送の画質と比較するとカメラのそもそもの性能が違うし、レンズも違っていますし、撮影技術も違いますからBSデジタル放送よりもきれい!なんていえませんが、ビットレートだけ考えると、それだけ有利なんです。
で、その24Mbpsの威力ですが、先ほどの地面撮りの映像がすべてを物語っていて、路面のブロックのひとつひとつが破綻なく再生されてしまうんです。24Mbpsだと。静止しているわけではなく、歩きながら撮影している映像でここまでくっきり見えるのは、ちょっと今までになかった体験かも。
ただ、ザッと見たところではその下のFHモードでもビットレートは十分で、HQモードほどの差はありません。撮影対象によりますが、二度と撮影することができないシーンでは最高ビットレートでの撮影がしたくなってしまうのが人情。そういう細かいところで画質が向上するというイメージでした。
そして、これは撮影映像とは別の機能面の話になりますが、GPS機能がHDR-CX370Vには搭載されます。
撮影した動画に位置情報が付加されるほか、簡易ナビとして地図表示をして現在地を確認することもできます。
で、以前、このGPSの話をしたことがあるんですが、GPSって位置を補足するまで最初はすごい時間がかかるんです。というのも、GPS衛星から降りてくる信号は時間情報の他、GPS衛星の運行時間みたいなものもデータとして送ってきていて、これが一通り受信できるまでに13分かかると言われています。
この13分の信号をすべて蓄えると、この先2時間の詳細情報。それとこの先1週間の大まかな情報が記憶され、それを覚えている間は早めにGPSからの位置捕捉をできるんです。
なのでGPS機能を円滑に利用する方法として撮影を始める2時間前に13分間のGPS衛星受信をさせておいて、それから出発できれば良いのですが、普通、そんなの面倒でやりませんよね。それを代わりにやってくれる機能が今回は用意されています。
付属ソフトのPMBを利用して行います。
今回の「PMB
Ver.5.0」は対応機種を接続するとそこで初めて新機能を使えるようにプラグインのインストールを行います。PMBをCD-ROMからインストールして、HDR-CX370VをUSBで接続すると、右のような画面がでて「ワンタッチディスク」と「GPSサポートツール」というものをインストール。
GPSサポートツールのところには「GPS測位時間を短縮するためのデータを更新します。」となっています。
これらのプラグインソフトをインストールした後にHDR-CX370Vを改めてUSB接続すると、GPSサポートツールというウインドウが開き、WEB経由でGPSアシストデータをダウンロードして、ハンディカムに転送してくれるんです。
詳細には有効期間が記載されており、ここでは1月20日0時〜2月19日0時までとなっているので、なんと1ヶ月分ものGPS運行データを持ってきてくれるみたい。
先ほど言った短期運行予定表と長期運行予定表の2種類があると言いましたが、その長期運行予定表の方をあらかじめハンディカムにインストールしてくれるようです。これがあればGPS記録もかなり楽になりそう。へぇ〜、こんなことができるんだ、と、驚かせてくれる機能の搭載でした。
ということで、わずか3時間だけのおつきあいでしたが、私が一通りさわってみての感想はこんな感じ。毎回新機種が登場するたびにさわらせてもらっているので、あまり感動がないかもしれませんが、ここ2年くらいでハンディカムは大股の進化をしています。手ぶれ補正の劇的な進化、AVCHD
highプロファイルへ変更されてフォーマットが確定した感じもあったし、GPS機能の搭載もこれから長く記録をすることを考えるとより早く搭載されていて欲しかった機能でもあります。
毎回、今回のハンディカムは決定版!とか言っている記憶があるんですが、そこに広角ワイドの映像がワイコンなしで撮影できるようになった、2010年モデルこそが本当に最終決定版、という気がします。
それと、こういう実機レビューとかの機材貸し出しって、今までは最上位機種をもってきてくれるのが当たり前というか、ここ10年くらい、それが当たり前みたいに思っていたんですが、今回は無理してもってきてくれたのが、この中位機種。そうか、ソニーさん的にも今回は最上位機種のCX550Vではなくて、こちらのCX370Vがイチオシ!ってことなんですね。
お気に入りの野鳥撮影に、今年はハンディカムで挑戦してみたくなってきました。