VAIOの新ソフトウェア「Media
Gallery」はVAIO LシリーズとVAIO Cシリーズにだけ搭載された新ソフトウェア。
難しい話はわかりませんが、グラフィックボードの力を借りて実現させているソフトウェアなんだそうで、従来のWindows
Vista搭載モデルのバージョンアップモデルではなく、Lシリーズ、Cシリーズの様なフルモデルチェンジしたモデルでないと搭載ができなかったそうです。
なので、今後、フルモデルチェンジをした機種から順次、この「Media
Gallery」が搭載されるようになっていくそうで、そんな話を聞いただけでも私なんかはLシリーズとCシリーズこそがこの秋のお買い得モデル!と思えてきてしまいます。
さて、この「Media
Gallery」ですが、どんなことができるのかというと、自分のPCにため込んでいるモノ、またホームネットワークにある共有コンテンツを表示するソフトになっています。
対象は音楽ファイル、写真ファイル、動画ファイルです。「Media
Gallery」が起動すると適当に選んだ音楽ファイル、写真&ビデオファイル、そしてYoutube画像がパラパラとランダムに展開。背景になっている写真もランダムに写真ライブラリーから選ばれたものになります。
ランダムと言っても「Media
Gallery」の中ではなんらかの意図があって選択しているもののようで、音楽ファイルを選択してみると「昼のオススメ」だったり「夕方のオススメ」だったり、ソニーの解析技術「12音解析」による時間別のプレイリストだったりします。写真やビデオも「2009年7月の音楽とビデオ」というようにきちんと整理されて表示されています。
これをVAIO
Lシリーズの場合はタッチパネルで(タッチパネル搭載機種の場合。)、VAIO
Cシリーズの場合はマウス操作でこれらの写真をいじくり回すことになります。
写真にまざって音楽アルバムのジャケットも表示されるので、これをダブルクリックすると音楽再生がスタート。アルバムであればアルバム楽曲が。プレイリストであればプレイリスト楽曲が流れます。
「Media
Gallery」の目玉機能とも言えるのがこの時に右枠に表示される「関連コンテンツ」で、ここに再生されている楽曲と関連のあるものが自動でいくつも表示されます。
このとき、再生されているのはビートルズの「Lucy In The
Sky With Diamonds」なんですが、収録されているのは2009年9月9日に発売されたデジタルリマスター版です。
2009年に発売された楽曲として認識されて発売された年の写真とビデオ、同じアーティストとしてビートルズの楽曲、同じ2009年に発売された楽曲のほか、曲名で検索したYoutubeの関連動画、アーティストのビートルズに関連するYoutube動画などがアイコンで並び、さぁ、次は何をして遊びますか?をどばっと用意してくれているわけです。
楽曲を選択すると、またその選び直した曲から新しい関連コンテンツを選び出して、それを延々と続けていく感じ。持っている楽曲のつながりを楽しみながら曲選びをしていくんです。
写真、ビデオを選択するとスライドショーがスタートします。楽曲は自分で選ぶこともできるんですが、なにもしないとその時間のオススメ楽曲が流れるようです。
私は写真ファイルをすべて日付というかイベントごとに管理しています。なので、わざとフォルダを分けて同じ日時の写真をバラバラに保存するということをしてみたんですが、それでも時系列で並べて表示してくれていました。画像ライブラリーを横断的に読み込んで時間軸で表示してくれます。
で、すごいのはビデオ動画で、写真ファイルと一緒にAVCHDのビデオファイルも再生をしてくれます。この時の再生がすごい!
今年の春にVAIO type ZのSSD仕様最強モデルを使って、ようやくコマ落ちしないスムーズなAVCHDファイルの再生ができる! なんてことを当店blogで記事にしたことがありましたが。。。
それまで、どうしてもAVCHDファイルを再生すると映像がカクカクしてしまい、全コマ再生をすることができなかったんですが、VGN-Z92JSを使うとブラビアのモーションフローを使っているかのようになめらかに再生が可能。どこかにボトルネックがあったんだと思いますが、それを突破した瞬間がようやく09年6月にやってきたんです。
その後、機会があってメーカー担当の方にこの話をしたことがあるんですが、そんな問題はない、聞いたことがない、どのモデルでもなめらかに再生ができるはず、という紋切り型の答えしか返ってこなかったため、原因はわからずじまいなんですが、ストレージとグラフィックボードのデータの受け渡しをするあたりに問題があったんでしょうね。3GHz近いプロセッサー速度、RAID
SSDとNVIDIAのグラボ搭載などの条件をクリアすると、スムーズ再生が可能。
それらのボトルネック部分を突破して、やっとスムーズに再生ができるようになったと思ったら、このWindows 7搭載のVAIO
Cではいとも簡単に、そのスムーズ再生ができるんです。VAIO CはSSD搭載ではなく、HDD搭載モデルしかありません。それでも出来ちゃうんですね。
しかも「Media
Gallery」の内蔵機能で、この画面の中だけで「VAIO Movie
Story」を使ったプロモーションビデオ作成が可能で、そのプレビュー画面では、従来の解像度を落としたプレビューモードではなく、当たり前の様にハイビジョンのスムーズ動画再生をしてくれるんです。
なんだ!?この化け物みたいな高速処理は!?
というか、Windows
Vista時代は高性能モデルにするとストレス無くAVCHD再生がなんとか可能、という状態だったのにWindows
7搭載機ではこんなにハイビジョン映像の再生ってスムーズになっちゃうんですか? 一体どんなマジックを使っているんでしょう!?
ちなみにAVCHD再生を別のソフト、Picture
Motion Browserを使って再生してみても超スムーズです。映像はWindows
にサンプルで入っている熊の動画ではないですよ。
富士サファリパークで撮影してきたAVCHDのハンディカム映像ですが、これがちゃんとスムーズに再生可能。。。こんなプライベート・ホームノートがこんなに高いパフォーマンスを発揮しちゃって良いんでしょうか!?
関連するWEB動画を選択すると、楽曲名、アーティスト名から検索したYoutube動画が再生されます。
Media
Galleryで再生をするのではなく、別途ブラウザを起動して、そのブラウザでの再生に切り替わります。よくわからないんですが、これって著作権者に無許可の楽曲や動画ですよね? 普通、メーカー製PCにこんな機能は搭載されることはないと思っていたんですが、もういいや、ってことになっているんでしょうか?ちょっと珍しい機能だな、とは思いつつ、これはこれで見たことのないライブ映像とかも見られるし、無料だし。。。すごいなぁ。
特に気に入る写真、楽曲などが見つからなかったときは画面左下にある「次のオススメ」というのを押すと全部シャッフルで入れ替わります。その中からまた気分にあったコンテンツを選んで、またなかったら次のオススメを選んで。。。ってことをやっていると、これ、ものすごい遊べるソフトなんです。
なんせ、自分で楽曲を持っているということは元々好きな曲ばかりなわけですし、表示される写真も当然、自分が映っている写真ばかり。
私の持っている写真ライブラリーばかりですので、この記事をご覧になっている方は特になにも感じるモノはない、見知らぬ風景ばかりだと思いますが、これが私にとってはここ数年であちこち遊びに行って撮ってきた見覚えのある風景ばかりなんです。
あ、あのときの写真だ!というのばかり表示されているわけで、これが全部の写真でドキッとできるんです。
メーカーさんのデモを見させてもらったときから、ずーっと「自分の手持ちのコンテンツでコレをやったらすごいことになるぞ」と、思っていたんですがその威力たるやすごいものがあります。
これは想像以上に面白い! あまり派手に宣伝をしていませんが、このソフトウェアはVAIOのキラーコンテンツになりまくりそうです。
自分で楽しむばかりではなく、これHDMIケーブルがつなげるのでブラビアに映し出して、家族みんなで楽しむ事とかもできるんですよ。ちょっと長めのHDMIケーブルを買ってきて、ブラビアとつないで。。。これが自宅で使うメインPCでも全然良いんじゃないですか!?
さて、べた褒め状態の「Media
Gallery」とVAIO Cシリーズなんですが、気になる点もあります。
まずは「Media
Gallery」なんですが、これが結構ライブラリー作成でちょっと時間がかかったというか思い通りにならない部分があったりしました。
まだ、しっかりと使いこなせているわけではないんですが、簡単に言うと表示するライブラリーはVAIO Media plusというDLNA再生ソフトと同じモノで構築されます。なので、ホームネットワークでつながっている別のPCのライブラリーも読み込んでしまうため、当初、「Media
Gallery」で表示させたいコンテンツをVAIOに読み込ませても別のPCの写真が出てきてしまったりして、うまいことデモ用のマシンが作れなかったんです。
で、どうしたかというとホームネットワーク内の他のPC(ショップ内の展示しているVAIOのすべて)で、コンテンツの共有を止めて、VAIO
CだけでDLANを運用する形でライブラリーを作りました。普通のお宅であればそんなに大量のVAIOもコンテンツもホームネットワークの中に置いてはないと思いますので問題はないと思いますが、これはうちだけの問題かな?(^_^;)
VAIO Midia
plusの設定で収集対象から他のPCを外すというのも手です。
それと、音楽ライブラリーなんですが、今回は本気でデモをやってみようと思っていたので、自宅のミュージックライブラリー、約5,000曲を全部、会社に持ってきてVAIOに入れています。
で、これもそのときにわかった問題なんですが、著作権保護のかかっている再生できないファイル(要はダウンロード購入した楽曲)があると、そこでエラー表示がでず、そのエラーが出る曲を積極的にオススメ表示するクセが「Media
Gallery」にあります。
これも解決策として、再生ができない曲を手動で探し出して一生懸命消す必要があり、それらのエラー楽曲が全部なくなったら普通に動作をするようになったというオチがあります。
まだ登場したばかりの新しいソフトウェアではあるんですが、こうしたファイルの不具合などがあると、それに対応した動作をしてくれるようになると助かるですが。。。
そうだ、それとライブラリーを作ってもサンプルのファイルばかり表示されると思います。そういうときは「コントロールパネル」>「プログラムのアンインストール」を使って「VAIO
Sample
Contents」を消してしまいましょう。そうするとカワイイ赤ちゃんの写真や、サンプル楽曲は、すべて表示されなくなると思います。(^_^)v
あと、これも使い始めたときにちょっと気になったんですがディスプレイの色再現性がVAIO
Cシリーズはあまりよくありません。
使い慣れてしまったVAIO
Xシリーズと比較しても画面全体が青っぽく、緑、赤の色再現が劣ってしまっている感じ。
3週間ほどしかつかっていないんですが、NTSC比100%の色再現を可能にしたモバイルPCとしては最高の色再現モデルになるXと比較するのもかわいそうなんですが、こういうのって私みたいな素人でもぱっと見てわかってしまうものなんですね。
写真で比較してもVAIO
Xと比べてVAIO Cの方が同じ紅葉シーンの写真なのに大きく青に傾いているのがわかります。
確かに性能から考えるとベースモデル価格が99,800円と異常に安いVAIO
Cシリーズです。こういうところで価格に見合った部品を使わないと上位クラスのノートPCの立場がなくなります。
と、そんなところで結論をつけようと思っていたんですが、2日ほど使っているウチにすっかりCシリーズのディスプレイに慣れてしまって、今では普通に見られるようになってしまいました。
なるほど、こうしてPCディスプレイの色も慣れってあるものなんですね。
考えてみたら、これはこれで自宅の3年オチVAIO type
Lよりも色再現性も高そうだし、AVCHD再生のみならず、こうしてブルーレイディスクソフトの再生もできるなら、ホームノートとして使っても良いかも。
あと、VAIO
Cシリーズの足りないところを考えるとスピーカーかな。なんせ音楽再生も動画再生もスムーズにこなしてくれるんですが、やはり内蔵スピーカーではちょっとスケールが小さすぎます。別途アクティブスピーカーなどを設置することは考えた方が良さそうです。